【残雪の立山】雷鳥沢でテント泊!
こんにちは!N山です!
去年から残雪期の北穂高岳に登る事を計画していました!それに向けて着々と準備を進めていました増える装備…。
次第に「この装備を背負って涸沢まで行けるのか?」と不安が大きくなってきました…。そこでオープン直後の立山へトレーニングに行ってきました!
ただ今回は1日目は天候不良、2日目は脱水&高山病?で写真が少なめなのでご了承ください!しかし絶景写真はバッチリです!
今回の行程
室堂ターミナル(8:30)→雷鳥沢野営場(9:30)※テント設営
雷鳥沢野営場(6:45)→室堂バスターミナル(7:28)→剱御前小屋(9:42)→別山(10:17)→別山北峰(10:34)→剱御前小屋(11:09)→雷鳥沢野営場(11:56)→室堂ターミナル(12:54)
1日目は雷鳥沢キャンプ場でテントを張り、2日目に雪の剱岳の見るために別山へ登る行程にしました!
立山黒部アルペンルート:7380円(往復)
雷鳥沢ヒュッテ(入浴):700円
合計:8080円
駐車場までの交通費、食費は除く
立山駅の駐車場は無料
1日目
いつも通り前日に立山駅に到着して駐車場で車中泊です。翌朝、始発のロープウェイに乗るために荷物を準備しますがやはり重い…。
ザックはオスプレイのイーサープラス70です!去年も開通初日に行った時はラッセル地獄だったのでスノーシューも念の為に。さらに雷鳥沢キャンプ場の水場が使えない可能性あったので水も持って行ったらザックの重さが23キロ…。
ザックを背負って駐車場から立山駅に向かいますが、あまりの重さに雷鳥沢まで行ける自信がありません。一度下ろして背負い直すのも一苦労です。
ただ背負ってしまうとフィット感は抜群で安定して歩けます!
立山駅〜室堂
6時40分の始発便で室堂へ向います。立山駅はインバウンドの影響で海外の方がかなり多い!
ロープウェイからバスに乗り継いで室堂に到着しますが、予報通り朝から天気が悪くガスで眺望ゼロです…。
8:38 室堂
室堂〜雷鳥沢
視界が10m先くらい先しか見えませんが、ルートから外れないように等間隔で目印があるので助かりました。ビーコン、アイゼンを装着して今日は雷鳥沢までだけなので割り切って向かいます。
ただザックの重さが肩が痛い…。ザックのフィット感はいいけど単純に重さに体が慣れていません。
ペースも上がらずゆっくり歩いていると、、、。
「ゲー、ガッガー」と可愛くない鳴き声が聞こえます。これはもしや!と思い声が聞こえるハイマツに行くと…。
雷鳥です!
冬毛の雷鳥を見る事ができました!冬毛の雷鳥は初めてだったのでラッキーです!
そんな感じで寄り道しながらも何とか雷鳥荘まで到着すると雷鳥沢キャンプ場が見えてきました。平日でさらにオープン前日ということでテントの数も少ないようです。
9:38 雷鳥沢キャンプ場
雷鳥荘からの気をつけて下り室堂から1時間くらいで到着です。使用できないと思っていたトイレ、水場ともに使用可能で助かりました。早速ですがテント設営に取り掛かります。初の雪上での設営は中々のハードワークです!整地するだけでも1時間くらいかかってしまいました💦
汗だくになりながら作業を進めて我が家の完成です!今回は風は大丈夫でしたが時間もあったので、トレーニングとして50センチくらい掘って整地しました!
雪の心配もなかったのでフライシートはいつも通りです。後はペグがイーストンを使用しましたがコレが良い!
Easton Gold 24″ ペグ
時間を見るとまだ昼過ぎです。せっかくなのでアイゼンワークの練習がてら雷鳥沢あたりを散策しました。
赤岳で教わったステップを復習しながら登り下りをしてると天気が回復してきました。大日ヶ岳、別山方面が綺麗に見え美しさに感動です!
夕方になってきたので雷鳥沢ヒュッテへ向かい入浴。雷鳥沢キャンプ場は春〜秋までヒュッテか雷鳥荘で入浴できるので助かります!
お風呂でさっぱりして外に出ると今度は夕焼けで綺麗に立山連峰が照らされていました!
夕方の雷鳥沢キャンプ場
夕焼けを堪能しましたが一気に気温が下がり、寒すぎるのでテントの中に逃げ込みました。夕食を食べてからする事もないので早めの就寝で1日目は終了です。
2日目
夜はどれくらい冷え込むかと思いましたが、シュラフとマットのおかげでぬくぬくで爆睡できました!
シュラフはナンガのAURORA LIGHT 750 DXです!重量はありますが快適使用温度-8℃/下限温度-16℃となっておりある程度の寒さでも問題ありません。
マットはサーマレストのネオエアーXサーモ NXTです!R値がなんと7.3もなり厚みも十分!
5時前くらいにテントから外を覗くと天気はバッチリで最高の景色です!早速朝飯を食べてテントの撤収にかかります!
撤収を終えると友人と合流するために一度、室堂ターミナルに戻ります。戻る途中から太陽が上がりさらに美しい光景に出会えました。
みくりが池はまだ完全に雪の中
立山駅に合流するとテントなどの荷物はコインロッカーにデポする事にしました。その後、有神と合流し今回の目的である別山に向かいます。別山はへはまた雷鳥沢キャンプ場まで下り、そこから別山に向けて登り返します。
雷鳥沢〜別山
ここからひたすら直登の劇登りです…。また気温も上がり暑くてペースも上がりません。
1時間くらい上っても近づかない。さらに剱御前小屋が見えてからが長い…。見えてからが長いというやつですね…。
ただ振り返ると立山、浄土山が美しい。雷鳥沢もかなり小さくなりました。
この辺りから体の違和感が出てきます。なぜか頭が少し痛い…。
結果的には脱水傾向での高山病だったと思います。想定よりも気温が上がり汗もかいていたのに水分摂取を怠っていました。この辺りは反省です。
9:42 剱御前小屋
疲れながらも何とか剱御前小屋に到着です。ここでついに念願の雪の剱岳が拝めました!
神々しい姿に思わず手を合わせてしまいました。かなりバテてましたが去年も来て別山からの方が剱岳が綺麗に見えるのを知っていたので後ひと頑張りします。
途中で立山と浄土山の間から槍ヶ岳が見え、元気が出ました。いつか冬の槍ヶ岳も行ってみたいです。
10:17 別山到着 別山から見た立山
バテながらも何とか別山に到着です。剱御前小屋から別山にかけては偽ピークが何個かあるので心が折れそうになりました。
別山から北峰までは10分もかかりません。立山をバックに進む友人をパシャリ!絵になります!
進行方向の左手には雪に覆われた剱岳が!まさに雪と岩の殿堂!
このアングルから写真と撮りたかったのでかなり満足できました!
そしてついに別山北峰に到着です!
10:34 別山北峰
疲れていることを忘れてシャッターを切り続けるほど、最高の眺望でした。ただ爆風なので長い時間の滞在はせず早めに引き返しました。
ここからはマジでバテすぎて写真を撮るところではありませんでした…。雷鳥沢までの下りは良いものの室堂までの登り返しは全く進めません。
脱水?シャリバテ?と色々と考え対応しますが中々改善しません。仕方ないので休憩を繰り返し、無理のないペースで雷鳥沢から1時間以上かかり室堂まで帰ってきました。
室堂でジュースを飲んだら一気に体調が回復したので、脱水だったのだと実感しました。雪山といっても油断せずにこまめな水分補給は重要ですね。今後のための学びになりました。
室堂でデポした荷物を回収し、バスとロープウェイで立山駅まで戻り今回の山行は終了です。
まとめ
今回は雷鳥沢キャンプ場でテント泊をして、別山まで登ってきました。
雷鳥沢キャンプ場は室堂からも近いので、雪上テント泊デビューには最適な場所ではないとか思います!