【剱岳】絶景からの超絶恐怖!別山尾根ルート!
こんにちは!N山です。
奥穂高、前穂高を登った同じ月に念願の剱岳にチャレンジしてきました!ルートはカニのたてばい、ヨコバイがある別山尾根ルートです。
YouTubeの動画で予習しましたが見れば見るほど怖くなります…笑。動画だから怖く見えるだけと思いもしてましたが、実施に「滑落したらアウトじゃん」の場所ばかりで本当に危険でした。
別山尾根ルートを詳しく説明したいところだったのですが、渋滞回避するために朝早い時間にスタートしたので平蔵の頭までの写真があまりありません。カニのたてばい、よこばいや剱岳からの絶景写真はバッチリなのでぜひお読みください!
今回の行程
立山駅(6時50分)→室堂ターミナル(8時06分)→一ノ越(8時43分)→雄山(9時36分)→大汝山(10時05分)→大汝休憩所(10時09分)→富士ノ折立(10時41分)→真砂岳(11時22分)→別山(12時01分)→剱沢キャンプ場(12時45分)
剱沢キャンプ場(2時15分)→剣沢荘(2時30分)→一服剱(3時10分)→前剱(3時43分)→平蔵の頭(4時32分)→剱岳(5時05分)→前剱(6時27分)→一服剱(7時13分)→剣山荘(7時34分)→剱沢キャンプ場(8時07分)→剱御前小屋(9時21分)→雷鳥沢キャンプ場(10時43分)→室堂ターミナル(11時06分)
立山にせっかく行くので1日目に立山三山を縦走し、剱沢キャンプ場でテント泊。2日目に剱岳を別山尾根ルートでピストンし、室堂に戻る計画としました!早めの時間に室堂へ入れる場合は立山縦走するにオススメです!富山側から雲が湧きやすいので時間が遅い時間だとガスガスの可能性大です。
立山黒部アルペンルート:7380円(往復)
剱沢キャンプ場:1000円(1泊)
合計:8370円
駐車場までの交通費、食費は除く
立山駅の駐車場は無料
1日目
前日に立山駅に到着し駐車場で車中泊です。立山駅の駐車場は無料なので本当に助かります!
立山駅
6時50分の便で出発するので時間に合わせて、立山駅に移動します。
立山黒部アルペンルートのチケットはWEB予約していました!QRコードでチケット発行するだけなの楽々です!
定刻前になると行列ができます。
ロープウェイとバスを乗り継ぎ室堂までいきます!
室堂〜一ノ超
8時に室堂に到着。バスターミナルから出ると立山がお出迎えです。
テンションが上がりすぎて、お決まりの写真スポットでも。笑
まずは一ノ越を目指します。
一ノ越までは整備された登山道です。
大日ヶ岳から別山に向けての稜線が見えてきます。語尾力なさすぎてずっと「やばい、キレイ」と連呼していました。笑
8:43 一ノ越
寝不足の影響か一気に高度が上がったせいか意外に疲れました。ここで少し休憩して雄山を目指します。
一ノ越から大山にかけてはルートが厳しくなります。
それにしても雄山まではすごい人です。
雄山
9:36 雄山
一ノ越から40分で雄山到着です。山頂には祠があるのですが登るのが有料です…。
鳥居あたりをウロウロしていたらYAMAPでのログは計測できていました。
次は大汝山を目指します。
雄山で引き返す人が多いのでここから人が少なくなります。立山を縦走している時は室堂が左方向にずっと見え最高です。
早い時間帯なのに富山側からすでに雲が湧いてきています。何度か立山はきていますが早い時間から雲が湧きやすいそうです。
大汝休憩所
10分程度で大汝山に到着しますが山頂は人が多すぎて写真はパスしました。山頂からすぐのところに休憩所があります。
10:09 大汝休憩所
お腹が空いたのでカレーを注文!雰囲気も良い休憩所でした!
休憩所のすぐ近くで雷鳥の親子に出会えました。
富士ノ折立
大汝山〜富士ノ折立にかけては比較的なだらかなルートです。
富士ノ折立のピーク直前だけはちょっとした岩場です。キツイと思いましたが剱岳のルートと比べると比較にならないとは思いもしませんでした。
10:31 富士ノ折立
これで立山三山はコンプリートです。ここから真砂岳、別山を越えて剱沢キャンプ場まで行っ今日の計画は完了します。
別山
富士ノ折立からは室堂の絶景が拝めます。しかしだいぶ雲が湧いているので先を急ぎます!
富士ノ折立〜真砂岳への稜線です(なぜか真砂岳山頂の写真を撮っていませんでした。)
11:22 真砂岳
真砂岳から別山の登りもそこそこ疲れました。
別山山頂に到着すると…
12:01 別山
別山南峰到着すると念願の剱岳が見えました!この景観だけでも感動です。
ここから20分程度で剱沢キャンプ場まで移動し1日目は終了です。
2日目
2日目はついに剱岳を目指します。
剱沢キャンプ場〜前剱
2時前に起きて剱沢キャンプ場を2時30分に出発です。こんな早い時間ですが他にも数グループも出発しています。
この時間に出発する目的はルート上の回避でき、前剱でご来光を見れるからです!
周りも真っ暗で写真もありません。涙
2時30分に剣山荘到着、そのまま一服剱まで登り3時10分に到着です。
前剱を目指しますが、ここからルートの雰囲気が一変します。ガレガレで岩場が増えてきます。登りは真っ暗で分からなかったですが、中々の急登で落石も多い危険エリアです!
3:43 前剱
予定通りで前剱あたりから明るくなってきました。
暗いから分からなかったけど立山方向を見ると中々、険しいところを歩いてきたのがわかります。ここからさらにルート難易度が上がりますが、ビビって写真を撮り忘れました。
平蔵の頭からも厳しいルートが続きます。
カニのたてばいまでにもこんな壁登りがあるとは…。
奥の岩場を拡大すると…
こんな岩場を通過していきます。
カニのたてばい
平蔵の頭を越えると奴が見えてきます。
そうです!
カニのたてばいです!
かなりの存在感を醸し出して立ち塞がっています…。
ビビりまくりですがここまで来れば腹括って行くしかありません!
とりあえず下を絶対に見ない!笑
前半は足場がいいですが、後半は足場の感覚が広い!なんとか必死に岩にへばり付いて、カニのたてばいを登り切りました!
カニのたてばいを上からみた写真です。高度感が伝わるでしょうか?
横から見るとこの傾斜!もはやクライミングです。汗
ボルダリングで練習しているともう少し楽に登れるかと思いました。
カニのたてばいを通過してすぐに山頂ではありません。意外にここから登らないと行けません。
このタイミングでご来光です。立山方面が焼けて綺麗です。
体力、メンタルも削られてだいぶ疲れていますが山頂を目指します。
剱岳山頂
5:05 剱岳山頂
スタートから約3時間でやっと到着です。初めてyoutubeで剱岳の動画を見た時は生きてる間に登ることはできないと思っていましたが、、、。
この時間だと山頂にはほとんど人がいないので今のうちに写真タイムです!
この日は雲ひとつない快晴でした。
5時30分になると一気に登山者が増えて写真待ちの行列ができていました。
満足したので下山開始です。
カニのよこばい
山頂に到着してもずっとヨコバイの事が気になっていました。徐々に近づくと「え?ここ歩けるの?」みたいな傾斜と高度感…。
怖すぎて写真撮る余裕がありません。
いざ一歩を踏み出しますが、噂通りで1歩と2歩目の足場がわかりにくいです!!
白いヘルメットの方がいる場所がちょうど1歩、2歩目の足場になります。最初の一歩を右足か左足どちらかを踏み出すか悩みますが、右足から降りると2歩目が楽になると個人的には感じました!
よこばいをクリアするとたてばいが見えます!どんどんと登山者が登ってくるので渋滞してきていました!
前剱〜剱沢キャンプ場
5:27 前剱
前剱からの景色も立山が綺麗に見えます。ここから一服剱まで降りますが前剱からの下りがかなりガレていて危険です。登りのルートと兼用なので人口落石も起こりやすいポイントです。
剣山荘を過ぎたあたりから剱岳の全容が見えてきます!
8:07 剱沢キャンプ場
ここまできたら一気に緊張の糸が切れて疲れが出てきました。しかし今日は天気が良いので剱岳がカッコよく見えています!
テントを撤収して剱御前小屋まで登り返しです!
疲れもあってこの登り返しがかなりキツイ!振り返ると剱岳が見えるのですがどこから見ても良いですね。
9:21 剱午前小屋
バテバテになりながらもなんとか到着しました。剱御前からはゴールの室堂が見えますがまだだいぶ遠いです。剱御前小屋から別山に登れば最高のアングルで剱岳の写真が取れそう!と一瞬思いましたが、そんな体力ゲージは瀕死状態なので諦めました。
休憩して室堂を目指して下山開始です。
また来るよ!と思いつつ剱岳はここで見納めです(実は次の月にきます。笑)
雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢までの下りまでも立山の緑が美しく、つい足を止めてシャッターを切ってしまいます。
10:43 雷鳥沢キャンプ場
疲れていますがここからさらに登り返しです。
雷鳥荘までは階段ですが本当に足が重い。疲れて息もすぐに切れゾンビみたいに登ります。
ここまでくると疲れ過ぎて感覚がおかしくなり、良い景色を見ても無感情でした。笑
雷鳥荘、みくりが池
10:55 雷鳥荘
ここからはアップダウンも少なくなります。
11:05 みくりが池
微妙に風があったのでリフレクションは見れずでした。この辺りから一気に観光客が増えます。
11:05 室堂ターミナル
無事室堂まで帰って来れました。かなり疲れましたがこれで今回の山行は終了です。
ここからバスとケーブルカーで立山まで移動です。
今回の役立ちグッズ
こちらは随時更新します
まとめ
今回は1泊2日で立山、別山尾根で剱岳を登ってきました。
別山尾根はカニのたてばい、よこばいは確かに怖いですが、ガレた場所が多かったりとルート全体を通じて危険だと思います。実際に浮石で何度か転倒しそうになりました。
特に険しい岩場を通過した後に集中が切れ、そのタイミングでは適当な足捌きになったりすると危ないですね。
ただ登り切った時の充実感は他の山よりも格別でした!
剱岳は見るだけでも価値があるので近いうちにまた行こうと思います。