山行記録

【奥穂高・前穂高岳】吊り尾根!断崖の縦走路

n-yama

こんにちは!N山です。

2023年7月に奥穂高から前穂高までを吊り尾根を通り、縦走してきました。上高地をスタート•ゴールとして周回コーストなりますが今回は2泊3日で行ってきました。1泊2日で行かれる方も多いですが危険箇所も多いので、初見の方には2泊で行くことをオススメします。

実を言うと私自身がこの山行で怪我をしました…。そのため写真が少なめとなりますがご了承ください。

今回の行程

1日目

上高地バスターミナル(14時36分)→明神(15時15分)→徳澤園(15時57分)→横尾(16時49分)

2日目

横尾(3時9分)→涸沢ヒュッテ(6時1分)→穂高岳山荘(9時13分)→休憩→涸沢岳(17時18分)→穂高岳山荘テント場(18時30分)

3日目

穂高岳山荘(3時30分)→奥穂高岳(4時1分)→紀美子平(6時19分)→前穂高岳(6時44分)→紀美子平(7時29分)→岳沢小屋(9時24分)→11時11分(上高地バスターミナル)

元々は1日目に穂高岳山荘まで行く予定の計画でしたが天候不良のため、1日目は昼から上高地入りので2泊の計画に変更しました。初見のコースだったこともあり結果的にこの判断は正解でした!

費用

あかんだな駐車場:1800円(1日600円)
シャトルバス:往復2090円
横尾山荘テント場:2000円(1泊)
穂高岳山荘:2000円(1泊)

合計:7890円

駐車場までの交通費、食費は除く

1日目

1日目は昼から上高地に入り、横尾までと短めの工程です。上高地〜横尾間はフラットなので淡々と歩くだけの移動だけの日になりました。

13:30

あかんだな駐車場からバスで上高地へ移動します。昼からだと観光から帰る人もいるので第一駐車場(1番近い)に停めやすいです。ここから上高地バスターミナルへはバスで30分程度です。

上高地

上高地バスターミナルに到着して5分くらい歩くと河童橋です!天気が良いと穂高連峰がドーンと見えて最高の眺望なのですが…

14:36

ガスガスで眺望悪しです。

残念ですが仕方ないので先に進みます。ここから横尾までは約2時間30分くらいかかります。

徳沢

1時間30分程度歩くと徳沢に到着です。

15:56

三連休の初日だったのもありますがすごい量のテントが張ってありました。同時に横尾のテント場に設営できるかの不安が…。

徳澤園はおしゃれで軽食も充実しています。カレー、ソフトクリームが激うまらしいのですが横尾山荘のテント場が心配なので後ろ髪引かれつつも今回はパスです。

横尾

16:46

徳沢から1時間弱で横尾に到着です。ここが槍ヶ岳方面、涸沢方面の分岐になります。

果たしてテント場は?

横尾山荘テント場

まだまだ余裕がありました。山荘に近いスペースもありますが、川近くのサイトの方が人が少なくて静かです。

今回のテントです。

ネイチャーハイクのCloudUp1

1万程度で手に入るテントですがコスパ良いです。中がメッシュで涼しいし、強風でも困った事はありません。初めてテント泊をする方にもオススメです!

次の日は早くスタートするので設営後は、夕食を食べて早めに寝ました。

DAY1 行動時間 2時間18分

2日目

2日目は3時に横尾をスタートです。

なぜこんなに早いかというと穂高岳山荘のテント場です。テント場の約60張りと定員があります。

もし定員MAXなら涸沢までリターン!

それだけは避けたい!そのため午前中の早い時間に到着できるように3時にスタートしました。

涸沢カール

暗闇の中を3時間くらい歩き続け涸沢が近づいてきました。

しかしここで悲劇が襲います…

涸沢の少し手前に雪渓が残っており、この上を歩いて移動します。

ここで転倒!顔面強打!

最初は訳がわからなかったですが顔から血が…。結果的に大怪我はしなかったですが試合後のボクサーのように目の上が腫れました。処置していただいた涸沢の診療所のスタッフさんには感謝しています。

反省としては少しの距離だからと言って油断し、ヘルメットを装着しなかった事です。皆さんもお気をつけください。

6:01

なんだかんだで涸沢に到着。しかし怪我でモチベーションが下がり、念願の涸沢でもテンションが上がりません…。

さらにこの天候。眺望ゼロ!((((;゚Д゚)

ショックすぎたせいかこのあたりの写真はほぼ撮らず。笑

仕方ないし先を急いで穂高岳山荘を目指します。

穂高岳山荘

9:13

涸沢からザイテングラードを通過し、約2時間30分くらいで穂高岳山荘に到着です。

テントはこの時間という事もあり余裕でした。しかし昼からはヘリポートも満杯に。

そんな所に張れるの⁉︎という強者もいましたが、夕方になると小屋泊か涸沢に降りないといけない状況になっていました。

テント設営後は天気も悪くガスガスで眺望もゼロ!怪我もしているしやる事もないのでテント内で休憩(ふて寝)です。

涸沢岳

夕方になってもガスガスでしたが夕焼けにワンチャンかけて涸沢岳へ。

穂高岳山荘から涸沢岳までは20分程度です。危険箇所はないですが足場自体は悪いのでヘルメット推奨です。

涸沢岳山頂に到着してもガスガスです。

しかし諦めずに山頂で待っていると…

お!ガスが抜けそう!

もう少し!!

来たー!!

短い時間でしたが最高の景色が拝めました!

ジャンダルムもバッチリ!少しガスがかかることでより険しさが増して見えます!

涸沢岳からの景色は良いし、お手軽に山荘から行けるのでオススメです!

テント場に戻る頃にはすっかり日も落ちて、涸沢のテント場が綺麗に輝いていました。

テント内で夕食を取り3日目に備えます。

DAY2 行動時間 8時間27分

3日目

3日目は奥穂高山頂でご来光を狙い!そのあとは吊り尾根を縦走し、前穂高岳へ登ってから重太郎新道で上高地まで下る予定です!

まずは奥穂高を目指して山荘を3時すぎにスタートしました!

少し明るくなってましたが、足場は暗くヘッドライトの灯りだよりで登っていきます。山荘からスタートしてからすぐが足場が狭く、梯子など危険箇所が多いです。

高い所は怖いので暗くあまり見えないうちに通過できたのでよかったかもしれません。笑

山荘からの急登を通過するとジャンがはっきりと見えてきます。やはりカッコイイ。

そのまま数十分歩き続くと奥穂高岳到着です。

奥穂高岳

山頂

4:01

多くの登山者が山頂でご来光を待っていました。

4時30分頃になるとついにその時が!

前穂高岳!富士山も少し映ってます。

槍ヶ岳までの最高の朝焼け!

前日とは違いカメラのシャッターが止まりません。笑

吊り尾根

山頂で最高の体験ができましたが、ここからが山行の核心部です。

いぜ吊り尾根方向に進むと凄い光景が…

マジ?ここ行くの?みたいな箇所がたくさんです。

間違えたら滑落箇所がたくさん。

1時間以上このような場所を歩き続けるので精神的に削られます。

ここで滑落したらどこまで落ちていくのか…?

ハイマツでわかりにくいですが下に足場がない場所あるので要注意。

7:29

疲れながらも紀美子平に到着。

紀美子平からは西穂高岳〜ジャンダルムまでの稜線が見えます。

小さく人が見えますが、あのルートを行くのは凄いの一言ですね。

紀美子平で休憩後に荷物をデポして前穂高岳を目指します。

前穂高岳

紀美子平から前穂高山頂までは15分程度ですが、足場がガレているので落石注意です。

結構大きい石が動くので怖いです。

短い区間ですが中々ハード!体全体を使って登っていきます!

山頂

前穂高岳の山頂は広いです。あまり人はいないですが奥穂高方向に進むと絶景スポットがありました!

6:44

奥穂高、北穂高、槍ヶ岳、涸沢カールを一望できます!

山者もあまり来ない場所なので景色を独占できます!

重太郎新道

前穂高山頂から紀美子平まで戻ると重太郎新道で上高地まで降ります。

ただこの重太郎新道が中々険しいのコースでした。

序盤のこの鎖場は石がツルツルで滑ります!他にも凄い傾斜の場所もあり、吊り尾根よりも疲れました。

重太郎新道は登り専用にした方が良いのでは?と思うくらいしんどかったです。笑

岳沢パノラマ 8:14

それでも景色はずっと最高です!

岳沢小屋

紀美子平から2時間かけて岳沢小屋に到着しました。

ここはCCレモンで飲みましたがマジで美味かった。

岳沢で休憩中に上空を救助用ヘリが飛んでいました。重太郎新道で救助された方がいたそうです。怪我だけだけで済んだようなので無事で何よりでした。

上高地

岳沢小屋からは傾斜も緩くなり危険箇所もなく楽に歩けます。

2時間弱で上高地に到着です。しかし出発時と違い凄い観光客の数!天気もよかったのもありますが驚きました。

河童橋まで戻ると最後にご褒美が!

河童橋 11:08

出発時はガスで見えませんでしたが穂高岳がバッチリ見えます。数時間前はあの山頂に居たのにあまり実感が湧きません。

しかし疲れが吹き飛ぶくらいの絶景でした!怪我しながらだったけど頑張ってよかった!

後はバスであかんだな駐車場まで戻り、今回の山行は終了しました!

DAY3 行動時間 6時間12

お役立ちアイテム

こちら随時更新していきます。

まとめ

今回は2泊3日で奥穂高から前穂高までを吊り尾根を通り、縦走してきました。

ゆとりを持って安全に行動するためにも2泊3日で行くことをオススメします。

天気が良いと最高の景色が拝めるので是非チャレンジしてみてください!

ABOUT ME
N山
N山
自分でアウトドアギアを作りたい!と思い活動中。様々なギアを登山で使用して試行錯誤しています。
記事URLをコピーしました